
PUBG MOBILE
初心者でも分かるPUBG MOBILE観戦ガイド
ARTICLE
2021.03.11
はじめに
この記事では、2021年2月13日より開幕中の『PUBG MOBILE』国内初のプロリーグ『PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON1』に向けて、大会観戦のポイントをご紹介していきます!
みなさんご存知かと思いますが、念のためご説明しておくと、『PUBG MOBILE』は、最大100人のプレイヤーで戦うバトルロイヤル形式のシューティングゲームです。プレイするほどに深まる戦術的要素はもちろんのこと、毎試合変わる安全地帯の場所や武器やアイテムの出現場所が変わるランダム要素が何度やっても飽きないと世界中の多くのプレイヤーの支持を集めています。
今回は、まだ大会を見たことがないという人のために観戦画面など基本的な見どころから始めます!
観戦画面について
まずは、大会観戦画面について紹介します。試合中は実況解説の音声とともに、特定のプレイヤー視点と俯瞰視点の2種類が適宜切り替えられます。


画面右側には適宜、残りチーム詳細が表示されます。
これを見ればチームごとにメンバーの状態(青は生存、赤は気絶、灰は死亡)、チームでのキル数がすぐに分かりますね。
大会では生き残った順位だけでなくキル数もポイントとなるので、ここで確認しておきましょう。
「なんでそこにいるって分かったの!?」というハイレベルな読みもプロリーグの醍醐味のひとつですが、こうして見ると改めてそのすごさが分かるんじゃないでしょうか。
「画面内の情報というかプレイヤーの行動の意図とかが知りたいんだよなぁ」という方もご安心ください。配信中は実況解説がついているので、プレイに目を奪われつつも大まかな戦局やそれぞれの立ち回りの意図や成否が把握しやすいですよ!
大会観戦のポイント
プロリーグでの見どころはやはり各プレイヤーの立ち回りや撃ち合いでのスキル、チーム全体の連携の見事さでしょう。
ちなみに、今回から公式大会ではタブレットでのプレイが禁止され、使用するのは大会で支給されているスマホのみとなっています。ですので、条件的には誰でも同じプレイが可能です! いままでよりも、見ていても参考にしやすいのではないかなと思います(もちろん練習は必要ですが)。ということで、以下では各タイミングでの立ち回りに関する大まかな見どころをご紹介していきます!
序盤(降下~降下直後)はランドマークに注目!
序盤でのポイントは、
●ランドマーク(降下ポイント)をどこにするか
です!
全16チーム(64人)それぞれが降下しますが、その際に実況解説で「ランドマーク」という単語が出るかもしれません。これは「チームで決めている降下ポイント」というような意味です。

降下ポイントをどこにするかは物資の多さや車両の出現確率も大事ですが、チームの大まかな戦略としては2つあり、
A. 序盤(第一安全地帯)から強いポジションを確保しにいく
B. 物資と情報を集めつつ慎重に攻める
のどちらを取るかで決める、というのがセオリーとされています。
中央に近い場所ならどこへでもアプローチしやすいのでポジション取りで優位になりますが、そのぶん戦闘が起きやすく危険です。
逆に離れた場所なら安全に物資を調達できますが、ポジション取りでは後れを取るので、より戦略的な攻め方が必要になってきます。普通にプレイしているときも、Pochinkiなど中央付近で物資が豊富な場所はいわゆる激戦区(人が集まる場所)になりやすいですよね。

序盤からそうした激戦区に向かう人は、戦うのが好きということもあると思いますが、無意識にAの戦略を取っているのかもしれません。というわけで、序盤からチームの戦略の方向性が見えてきます。まずは、ランドマークに注目して観戦してみましょう!
中盤(安全地帯確定~収縮)はポジション取りと戦闘に注目
中盤でのポイントは
●ポジション取り
●戦闘での立ち回り
の2つです!
ここからは安全地帯内のポジションへのアプローチと撃ち合いでの立ち回りに注目するといいでしょう。
先ほど触れたように、序盤のランドマークにより、このあたりの動きはおおむね決まってきます。離れた場所からは他のランドマークを通過するような直線的な動きではなく迂回していく動きが必要になってきたりしますが、この辺りは大会期間中に生じるチーム同士のポイント差などによって臨機応変なので、実況解説を聞いておくと理解しやすいですね。とはいえ、安全地帯が狭まるにつれて他のチームとぶつかる可能性は増えてきます。

↑戦闘が始まった際には撃ち合いはもちろん、仲間が気絶状態になったときや索敵などでの判断と立ち回りに注目しましょう。
さて次に、ポジション取りと戦闘での立ち回りの基本的なポイントをいくつかご紹介します。要点としては、
●射線の通しやすい位置(高い位置や建物)の把握と確保
●適格な射撃を心がける
●グレネードなどの投てき武器を活かす
の3点です。
まずは射線を通しやすい高い位置や建物を確保していると有利に進めやすくなるので、移動するときには行き先の地形を把握しているかどうかが重要ですね。
そして撃つときは、基本的にはADS(サイトやスコープを覗きながら撃つ)で集弾率を上げ、射撃時にカメラを下げてリコイル制御(集弾性を高める機微な操作)します。こういったアクションがプロリーグの選手ともなると、たとえ距離のある射撃でも驚くほど正確に撃ち抜いていきます。

当然ながら、撃てば自分の位置が敵に把握されやすくなるので、なるべくすぐに身を隠せる位置から撃つようにします。「隠れつつ撃ちたいなぁ」というときによく使われるのがリーン撃ち(上体を傾けた撃ち方)です。


上の写真がリーン撃ちです。相手から見られる部位が減らせるので、非常に有効なテクニックです。しかしそれでも位置が完バレてしまうこともあります。そういったときや、移動したい場合、味方の蘇生をするときなどに活用したいのがスモークです。

スモークで視界を遮れば全然見えませんね。
とはいえ、スモークを使うということは相手からすれば攻め時とも言えます。要はスモークの中で何かしたいわけなので、そこに向かって勘で撃ってもいいわけです。ただ、そうなると自分の位置がばれてしまうので、銃ではなくグレネードで追い打ちをかけるのが有効な手段となります。

プロゲーマーら上級者はすぐにグレネードを投げるのではなく、ピンを抜いて(タップしたまま)しばらく待ちます。プレイヤーには起爆するまでの時間が表示されるので、相手の近くに達した瞬間に爆発するように調整して投げ込み、相手が避けにくくするシーンが見られるはずです。こういった細かいテクニックも見逃せません。

スモークを使うときも使われたときも、こうした状況になりうるということを踏まえて瞬時に立ち回りを判断しているのがすごいところです。戦闘での基本的なポイントはこのような感じなのですが、なんだか急に殺伐とした話になってきましたね!!
終盤(安全地帯収縮~決着)
終盤でのポイントは、割と身も蓋もないですが、
●チームの連携
●いかに安全地帯へ入り込むか(もしくはクロージング)
●いかに生き残るか(もしくはキルを取る)
の3つです!
さて、終盤では安全地帯がさらに狭くなるので中盤よりも戦闘が激化します。それゆえ地形の高低差や遮蔽物の利用、適格な射撃などの基本的なことはもちろん、なによりもチームでの連携が重要になってきます。
索敵をはじめとした各自の行動の分担と共有、一瞬の判断が勝敗を分けます。とくに安全地帯外部からの侵入を防ぐ“クロージング”に関しては比較的索敵がしやすいのと、相手側に焦りが出やすいので、きっちり防ぎきりたいポイントになります。

もはや全員が安全地帯内部にいるという最終場面になると、隠れられる場所も少なくなっているので、投てき武器がより強力になってきます。視界に敵が見当たらないときは遮蔽物の方へ適当にグレネードや火炎瓶を投げ込んでいくのがセオリーとなるので、グレネードなどを使った派手な展開がくり広げられるはずです。
こういった局面になると、やはり基本的には人数差と安全地帯の位置が状況を左右します。人数で不利なときに射撃すると相手に位置がばれてしまうので、やはり投てき武器をいかに最後まで所持しておくかが重要になるので、各チームがどのくらい武器を持っているかを見ておくと、最後の攻防がよりいっそう楽しめるでしょう。
プロリーグでは、最終局面で一人だけ残った状態からドン勝という試合もありうるので、使い古された言葉ですが終盤はなにが起こる本当にわからないので、目を離さず最後まで各選手のプレイを見届けたいですね。
さいごに(個別の選手にも注目!)
ここまで観戦でのポイントを紹介してきましたが、正直これらを押さえていなくとも、洗練されたプレイを見ているだけでも楽しめると思います。ただ、それに加えて大会観戦では実況解説がつくので、漫然と見ていても試合展開やプレイヤーの判断が非常にわかりやすくなっています。加えて、Roundごとに実況解説陣によるハイライト解説も入るのでさらにわかりやすいこと間違いなし!
また、各プレイヤーはYouTubeチャンネルを持っていることも多いです。配信で印象に残ったプレイヤーの個人チャンネルや動画がある場合は気軽に見てみましょう。選手が普段意識している内容や操作方法、さらには感度や操作設定など、今後の視聴やプレイの参考になる情報が得られるかもしれません。
特に、
スマホを何本指で操作してるのか
ジャイロをどのくらいの感度にしているか
などは、スマホ使用のみとなった今後の環境では非常に重要になってくると思うので、ぜひ参考にしたいところです。
それでは今回はこの辺りで! まだ大会を視聴したことがないというあなた!
この機会にぜひ、大会配信を見てみてください!