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狙うは伝説的な逆転優勝!トップとの点差を覆すべく挑む「SCARZ」チームインタビュー
ARTICLE
2021.10.23
「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」(以下、PMJL)に出場するチームや選手の魅力を伝える連載企画「BLUE ZONE」。現在「PMJL SEASON1」でトップを争うチームにフォーカスしたインタビューをお届けします。
今回は、Phase1で総合2位にランクインした「SCARZ」にインタビュー。Phase1で魅せた1vs6クラッチドン勝のエピソードなどを振り返りつつ、Phase2にかける意気込みを聞いていきます。
リーダー・Naoto(ナオト)選手
kouMel(コウメル)選手
Mattun(マッツン)選手
DOGGY(ドギー)選手
Favis(ファビス)選手
総合2位に上りつめるも、後半は慣れないオフラインに苦戦
――まずは、Phase1での総合2位という結果や試合内容について、振り返っていかがですか?
kouMel:
Phase1の前半は良いスタートを切れたのですが、オフラインになった後半から、あまり良い結果に繋げることができませんでした。Phase2では良い結果を維持できるように、改善していきたいと思っています。
Naoto:
オフラインでの試合に慣れていない部分が影響してしまったので、オフシーズン中は環境に慣れるためにオフィスでの練習を取り入れたりと、いろいろな改善策を練ってきました。総合1位とは点差がありますが、Phase2で巻き返していきたいです。
Mattun:
ランキングだけ見れば総合2位と良い結果に見えますが、実際には総合1位との点差がかなり開いてしまいました。Phase2は少しずつ差を縮めて、焦らず最後に追い抜くぐらいの気持ちで、ポイントを積み重ねていきたいです。
――Phase1で上手くいったところや、課題に感じたところについて教えてください。
DOGGY:
漁夫の利を狙ったりと、攻撃的な動きでポイントをたくさん重ねることができました。自分はオーダーなので、大会やスクリムだけでなく、他チームの個人視点も含めてチェックしているのですが、そのデータを活かした動きも上手くいっていたと思います。
Naoto:
オンラインの試合では、全員がしっかりコミュニケーションを取れていて、誰が何をしているのかという報告が飛び交っていました。ところが、オフラインになってからは、まわりの雰囲気にのまれてしまい、口数が減ってしまったのが結果に響いたと思います。
Mattun:
Phase1の前半はコツコツとポイントを積み重ねることができていたんですけど、後半になるにつれて、上手くいかず焦る気持ちがあったと思います。「あと何日しかないから、何ポイント取らないと」と考えすぎて、大きく点数を取らなければいけないという思考になっていました。
Favis:
うちのチームは、調子が良い時は勢いに乗せていくのが上手いんです。でも逆に、チームの調子が悪い時も、それが雰囲気に出やすくて。特に、オフラインになるとお互いの表情も見えるので、その影響が良くない方向に出てしまっていたかなと思います。

前代未聞のスーパープレイ、1vs6クラッチドン勝の裏側
――Phase1では、Mattun選手による1vs6クラッチドン勝という、前代未聞のスーパープレイが飛び出しました。あの時、1対2対4という状況でしたが、どれくらい人数状況を把握できていたのでしょうか?
Mattun:
あの時は、自分から向かって右側のチーム(Donuts USG)の人数が欠けていることと、倉庫にいるチーム(AXIZ)は4人残っている可能性が高いことを把握していました。
なので、倉庫にいるチームと挟む形で、まずは人数の少ない右側のチームを倒して、順位を1つ伸ばそうと考えていました。
――あの最終局面、どのあたりで「ドン勝までいける」と思いましたか?
Mattun:
右側のチームを倒し切った後、すぐに倉庫から出てきた敵を撃って、ダメージを与えて足止めすることができたんです。そのあたりから手応えはありました。
その後、最後のチームが展開してきているという予想が当たっていて、向かって左側に伏せて来ていた敵を倒した時には、「これはあるぞ」と思いましたね。
――あの時、Mattun選手の視点を見ていたメンバーの皆さんは、どんな様子でしたか?
Naoto:
みんな騒いでましたね。
DOGGY:
「いけるぞ!」「これ勝ったら、PLAYER OF THE DAY取れるぞ!」って(笑)。敵のいる位置もわかっていて、あとは本人の判断次第なので、もう僕たちは盛り上げるだけでした。
Mattun:
自分1人になった時、メンバーから残りチームの大まかな人数状況の報告をもらって、それ以降は任せてくれていました。誰が残ったとしても、いつもそんな感じです。ちなみにあの時、一番騒いでいたのは自分ですね。
Naoto:
まだ倒し切ってなくて、目の前に敵いるのに騒いでた(笑)。
Mattun:
普段そんなに騒ぐことがないので、みんな驚いてたと思うんですけど(笑)。最後のチームの1人目を倒して確キルを入れたあたりから、もう叫んでましたね。
https://twitter.com/PMJL_official/status/1365604555619115008
https://youtu.be/OrRwq31Y7KA?t=7142

Phase2は、メンバーの”SCARZスマイル”に注目!?
――どのような練習をしてきたかお聞きしたいと思います。まずはリーダーから、チーム全体で重視してきた練習について教えていただけますか?
Naoto:
まず1つには、やはりオフライン慣れするための、オフィスでの練習を含めたコミュニケーション面の改善ですね。あとは……。
DOGGY:
(投げるポーズ)
Naoto:
……言葉のキャッチボール?
DOGGY:
いや、違うよ(笑)!グレネード!
Mattun:
全然違うやん(笑)
Naoto:
僕たちは”空爆”と呼んでいるんですけど、みんなで一斉にグレネードを投げる動きを練習しました。1人でグレネードを投げるだけだと、敵を倒し切れない可能性があるので、狙う位置を絞って複数人で同時に投げることで、敵を倒し切る確率を上げるようにしています。

――他にも、個人で重視して練習してきたことがあれば教えてください。
kouMel:
報告の正確さですね。落ち着いて、自分が今何をしているかを共有するように意識しています。
Mattun:
僕も同じく、より正確に伝わる報告ができるように取り組んできました。特に敵を目の前にすると戦闘に集中しすぎてしまうので、しっかり状況を伝えるように意識しています。
DOGGY:
もともと自分は、自分が犠牲になってもメンバーを生かして戦ってもらうことが多かったんですけど、全体のレベルが高くなるにつれ、より4人生存の必要性を感じるようになりました。なので最近は、自身の生存力を上げる戦い方を意識しています。
――Phase2の試合を観るにあたって、注目してほしいポイントはありますか?
DOGGY:
自分は柔軟なオーダーが得意で、他のメンバーはものすごく火力が高いです。なので、意外性のあるオーダーだったり、時には強気なオーダーをみんなが打開してくれる場面もあり、そういうところは観ていて楽しめると思います。
Mattun:
少人数での戦い方ですね。人数が欠けてしまった時でも、消極的にならずに戦うようにしているので、そこに注目してもらえたらと思います。
Naoto:
僕のプレイを見てほしいです。次は僕が1vs8します!
――次は2チーム全員倒すと(笑)。試合以外でも、注目してほしいところはありますか?
Favis:
うちのチームは、みんな元気で笑顔が素敵なんですよ。Phase2でも良い結果を出して、”SCARZスマイル”を届けてくれると思うので、ぜひ楽しみにしていてほしいです。
Phase2で注視するのは、調子を上げる2チーム
――トップを走る「REJECT」に対して、どのような意識を持っていますか?
Naoto:
特別「REJECT」だけを意識することはないですが、もちろん総合1位なだけあって上手いチームですし、スクリムなどでの動きを注視することはあります。
点差については、追いつくためにポイントを稼がなければならないですが、そればかり意識していると自分たちのペースが崩れてしまうというのも、実際にPhase1で経験しました。
完全にポイントを意識しないのは難しいですが、Phase2はなるべく自分たちらしいプレイで、どのチームよりも多くポイントを獲得していきたいです。
――順位に関係なく、Phase2で意識しているチームがいれば教えてください。
DOGGY・Favis:
「UNITE」です。
kouMel・Naoto・Mattun:
「BC SWELL」です。
――2チームの名前が挙がりましたが、それぞれ意識する理由を教えていただけますか?
DOGGY:
「UNITE」は、もともと火力のあるチームだったんですけど、それに加えて戦略面も目に見えて上手くなっていて。オフシーズン中のスクリムで、特に意識するようになりました。
Favis:
「このポジションを取りたい」と思う時には、すでに「UNITE」に取られているんですよね。それくらい、要所要所のポジションを素早く押さえているんです。Phase1で下位からどんどん上がってきたチームなので注視しています。
kouMel:
「BC SWELL」は、最近開催された日韓大会でも、日本チームの中で一番良い順位を取っています。個々のプレイに迷いがなく、チームとしての戦い方が上手いなと思います。
Naoto:
もともとフィジカルの強さがある上に、コミュニケーション面も向上しているので、チームとしてもどんどん調子を上げているんじゃないかなと思います。
Mattun:
「BC SWELL」はPhase1後半から調子を上げて、よりアグレッシブなプレイが増えているので、最近すごく意識しています。
目指すは逆転優勝、シーンに残る伝説をつくる
―それでは最後に、気込みとファンの方へのメッセージをお願いします。
kouMel:
Phase2は、あまりポイント差を気にしすぎず、とにかく1つ1つのDAYで良い成績を取って、最終日までに逆転できるイメージでのぞみたいと思います。Phase1では成績が振るわない時でも、たくさんの方が応援してくださって励みになりました。応援してくださる方々のためにも頑張ります。
DOGGY:
総合1位とはポイントが離れていますが、逆転は不可能ではないと思っています。皆さんの応援が力になるので、Phase2も応援よろしくお願いします。
Mattun:
個人的な目標としては、キルランキングのトップを取り返したいです。チームの成績が上がれば自然とキルもついてくると思うので、1つ1つしっかりと積み重ねて、最後は逆転して総合1位を取ります。応援よろしくお願いします。
Favis:
自分は裏からメンバーをサポートしつつ、リザーブとしていざという時のために日々練習を重ねています。てっぺんを取りに行く覚悟でみんな練習してきたので、Phase2ではその結果を皆さんに見せたいと思います。
Naoto:
総合1位との点差はかなり大きいですが、僕たちなら逆転は可能だと思っています。この点差を返して総合1位を取ったら、『PUBG MOBILE』シーン史上に残る伝説になると思うので、その伝説を僕らがつくり上げます。選手として生活しているからには、全力をかけて戦います。ファンの皆さんにも、自分たちのプレイで感動を届けたいと思います。
――「SCARZ」の皆さん、ありがとうございました!
