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ゲーミングハウスで共同生活!7人の絆を深める「BC SWELL」チームインタビュー
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2021.02.25
「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」(以下、PMJL)に出場するチームや選手の魅力を伝える連載企画「BLUE ZONE」では、「PMJL SEASON1」に出場する全16チームへのインタビューを、順にお届けしていきます。

第3回は、プロゲーミングチーム「Burning Core」のPUBG MOBILE部門にて、新たに始動する「BC SWELL」にインタビュー。韓国プロチームで活躍してきた実績を持つJUSTHIS選手を含め、国内外のさまざまなチームから集まった7人で「PMJL SEASON1」に挑みます。
国内外のさまざまなチームから7人が集結
――まず最初に、チーム内での役割や過去の大会実績など、皆さんの自己紹介をお願いします。
Skylar:
リーダーのSkylar(スカイラー)です。ゲーム内での役割は、オーダーをしています。前シーズンの「PMJL SEASON 0」では、「AQUOS DetonatioN Marine」というチームに所属していました。
Critical Tomato:
Critical Tomato(クリティカルトマト)です。オーダーやスポッターの役割を担っています。前シーズンは「Re Start from Zero」というチームで、GRAND FINAL総合8位でした。
Felicia:
Felicia(フェリシア)です。役割はアタッカーをしています。前シーズンでは「Strelitzia」というチームで、GROUP STAGE3まで進みました。
Tefutefu:
Tefutefu(テフテフ)です。主にサポートの役割をしています。自分はずっとアマチュアチームにいたのですが、前シーズンは「Quintette Legato」というチームに助っ人として出場していました。
BruR4:
BruR4(ブルーラー)です。僕もサポートをしています。前シーズンは、Skylarと同じ「AQUOS DetonatioN Marine」として出場していて、GROUP STAGE2で惜しくも2ポイント差で敗退しました。
Zussy:
Zussy(ズッシー)です。前シーズンでは「Crescent Gaming Vega」として、GRAND FINAL総合10位の結果を残しました。その後、「Re Start from Zero」に所属し、現在に至ります。過去の大会ではオーダーをしていましたが、これからはオーダーの経験を活かして、全体のサポートやサブオーダー、アタッカーまで全てこなせる選手になりたいと思っています。
JUSTHIS:
JUSTHIS(ジャスティス)です。役割はアタッカーです。これまでは韓国のプロチーム「GC Busan」に所属していました。「PMJL SEASON1」から、初めて日本の大会に参加します。
――ちなみに、とてもインパクトのある名前ですが、Critical Tomato選手のプレイヤー名にはどんな由来があるのでしょうか?
Critical Tomato:
元ネタにあたる都市伝説があって、そこから取ってきた名前です。ちなみに、僕は生野菜が苦手で、トマトは野菜の中でもかなり苦手です……(笑)。でも、メンバーからは”トマト”と呼ばれています。
圧倒的な実績を持つエース、JUSTHIS選手に注目
――「BC SWELL」は新設されたチームですが、チーム名にはどんな意味が込められているのでしょうか?
Skylar:
「SWELL(スウェル)」は、”高まる”という意味を持つ言葉で、お互いに切磋琢磨して強くなっていこうという思いが込められたチーム名です。
私たちの未来は、さまざまな課題にさらされています。 大切なことは、人と人、地域と地域が多様な価値観を認め合い、平等で公正な関係で未来へ向かって歩みを共にすることです。
平和的で公正なステージで、もっとも創造的、社会的な存在として、世界をリードしていきたい。「UNLEASH THE FUTURE ~未来の可能性を切り拓く~」という理念のもとに集まったゲームパフォーミングチームです。
――どのような経緯で現在の7人が集まったか教えてください。
Skylar:
もともとお互いに声を掛け合って集まっていたメンバーに、「Burning Core」の追加メンバー募集で応募してきたメンバーが加わって、現在の体制になりました。
――チームの中で、最も注目してほしいエースの選手を挙げるとしたら誰でしょうか?
一同:
JUSTHISです。
Skylar:
JUSTHISは圧倒的に撃ち合い能力が高くて、もともと韓国代表チームとして国際大会に出ていたので、僕らには敵わない経験も持っています。日本の『PUBG MOBILE』の競技シーンにいる選手なら、誰でも知っているくらい有名なプレイヤーですね。
――JUSTHIS選手は、なぜ日本のリーグで戦いたいと思ったのでしょうか?
JUSTHIS:
I love Japan! 日本がとても好きだからです。それから、韓国にはリーグがないので、経験を積みたいと思い、日本のリーグを選びました。
――新たなチームで練習を重ねていく上で、意識することや苦労することがあれば教えてください。
Critical Tomato:
僕が前いたチームが情報共有をすごく大事にしていたこともあって、特に僕がオーダーをする時は、情報共有に重点をおいて練習しています。
Zussy:
経験豊富なJUSTHISの意見を取り入れて、それをアウトプットするところに苦労しています。
Skylar:
これまで皆それぞれ別のチームでやっていたので、マップ上にある建物や場所の呼び方が少し違ったりするんですよね。そのままだと咄嗟に伝わりづらいことがあるので、統一するために名称を決め直したりしました。
――呼び方に違いがあった建物や場所で、何か印象的だったものはありますか?
Skylar:
Critical Tomatoが所属していた「Re Start from Zero」が、Erangelでよく取るポジションがあって。そこが強いポジションだったので、彼らのチーム内では”最強”と呼ばれていたんですよ。
BruR4:
よく「Re Start from Zero」が取っていたので、逆に僕とSkylarは、その場所を”リゼロポジ”と呼んでいたんです(笑)。
Critical Tomato:
水没都市付近のポジションのことですね。Erangelのアップデートによって、今は最強ではなくなってしまったんですが……。
メンバーの多さが強み!ゲーミングハウスでの共同生活も
――「BC SWELL」のチームとしての特徴を教えてください。
Skylar:
人数が多いのでメンバーチェンジがしやすく、戦略面でもバリエーションを多く持てるのは強みだと思います。あと、チーム内ではFeliciaとBruR4がよくいじられています(笑)。
Critical Tomato:
あとは、やはり経験豊富なJUSTHISの存在ですね。これまで僕たちがやってきたことにプラスして、JUSTHISの意見も積極的に練習に取り入れています。
Skylar:
JUSTHISはまだあまり日本語が話せないので、翻訳や画面共有を使ったりしながらコミュニケーションを取っていて。長い時は反省会に2~3時間くらいかけて、JUSTHISが持っている知識やお互いの考えをしっかり共有するようにしています。
――普段の練習では、7人のメンバーをどのように組み合わせて行っているのでしょうか?
Skylar:
スクリムに出られないメンバーがいる時は、メンバーを交代もしくは選抜して1チームで出ていますが、メンバーが揃えば2チームに分かれてスクリムに出ます。「BC SWELL」内で2チーム組めるのが特徴だと思います。
――その他にも、チームの特徴だと思う部分があれば教えてください。
BruR4:
JUSTHISは韓国にいるのですが、それ以外の一部のメンバーは全員ゲーミングハウスに集まって共同生活をしています。やっぱり直接顔を合わせていると、コミュニケーションの深まり方が違うなと感じます。
――皆さんで一緒に生活をしてみてどうですか?
Skylar:
今はまだ集まったばかりなんですが、BruR4が1番やらかしそうだなと(笑)。驚くことに、洗濯機の回し方を知らなかったんですよ。
BruR4:
ずっと家族にやってもらっていたので、自分で一度も洗濯したことがなくて。服の畳み方もよく知らないです(笑)。
弱気にならず、積極的なファイトを仕掛けていきたい
――前シーズンでの結果や内容を踏まえ、「PMJL SEASON1」をどのように戦っていきたいと考えていますか?
Skylar:
前シーズンでは、ファイトを避けるムーブをしていたので、いざファイトになったタイミングで弱気になってしまい、連携が取れず負けることが多くありました。今回は積極的なファイトでポジションを取りにいって、しっかりドン勝を狙いたいです。
BruR4:
ファイトでは、やはり基本的な個人の力が必要になるので、個人の火力をさらに強化していきたいと思います。
Tefutefu:
先ほどCritical Tomatoが情報共有と言っていたように、コミュニケーションエラーをなくすためにも、全員がしっかりと細かく報告し、チームで状況を把握することで、よりドン勝に近づけると思っています。
Felicia:
前シーズンは少し弱気なムーブで、ポジションを取りに行く判断を避けている部分がありました。今シーズンは強気に、どんどんポジションを奪いに行くムーブをしていきたいと思います。
Critical Tomato:
僕は「PMJC SEASON3」で準優勝を取った時、「REJECT.S」にさえ勝てれば絶対に優勝できると確信していたんです。でも、前シーズンでは、そこまでの自信を持つことができていなくて、総合8位という結果でした。なので、メンタル面でも「絶対に負けない」という自信が持てるくらいまで、完成度を上げていきたいと思っています。
Zussy:
自分たちがするべきことを、その場その場で判断して徹底的にやっていきます。「これができていれば負けない」というレベルまで調整したいと思います。
激しいランドマーク争いも! 意識するチームや選手は?
――皆さんが意識するチームや選手がいれば教えてください。
Critical Tomato:
かなり強気なムーブをしてくる「REJECT」や「FOR7」ですね。ファイトに対して積極的なので、そうした面で怖さを感じる部分もあって、意識するチームです。
Felicia:
同じアタッカーとして、実はメンバーのJUSTHISにライバル心を持っているんです。経験値も全然違うし、JUSTHISの方が上なんですけど、JUSTHISに勝てたら、もう他の人に負けることはないくらいだと思っています。
Tefutefu:
自分は「FOR7」に注目しています。安全地帯の際(端)から形を作っていくのが非常に上手いチームなので、そういった点に警戒しつつ戦っていけたらと思っています。
BruR4:
僕は「Sengoku Gaming」です。今シーズンに向けたスクリムで、VikendiとMiramarのランドマーク(※最初の降下ポジションのこと)を奪い合う争いを、しばらく繰り広げていたんです。ランドマーク争いは一旦落ち着きましたが、Miramarは一触即発の距離に降りているので、大会本番でどちらかが仕掛ける展開もあるかもしれません。
Skylar:
「AQUOS DetonatioN Violet」のR41N(レイン)選手です。もともと「AQUOS DetonatioN Marine」で一緒にプレイしていた元チームメイトで、1番撃ち合いが強い選手だと思っています。僕らとSanhokのランドマークが近く、ファイトになる場面も出てくると思うので、その時は絶対勝ちたいです。
Zussy:
意識するチームは「DeToNator」と「AXIZ」です。どちらのチームにも、過去にチームを組んでいたメンバーが2人ずついるからです。
JUSTHIS:
「REJECT」のSaRa選手です。彼は日本最高の選手だと思います。でも、絶対に負けないという心構えでプレイしているので、落ち着いて冷静に戦いたいと思います。
選手たちが思う『PUBG MOBILE』のここが面白い!
――皆さんにとって『PUBG MOBILE』の「ここが面白い!」と感じる部分を教えてください。
Skylar:
運要素があって、初心者の人にも勝つチャンスがあるところが面白いと思います。
BruR4:
エイム力だけでは勝てないところですね。安全地帯の寄り方や立ち回りなど、いろいろな要素が影響するので、そこが面白いところだと思います。
Tefutefu:
盤面をコントロールして、完璧に敵を抑えてドン勝した時が最高に楽しいです。
Felicia:
戦略や戦術が本当に無限にあるので、それが醍醐味だと思います。
Critical Tomato:
モバイルなので簡単に始められて、いろんな人との関わりも持てて、楽しく遊べるゲームだと思います。
Zussy:
1つのミスでチームが壊滅してしまうことがあるくらい勝つのが難しいゲームですが、その分ドン勝をした時の喜びがとても大きくて、そこが面白いと思います。
JUSTHIS:
銃を撃つのが楽しい。
――最後にすごい答えが来ましたね(笑)。
一同:
(笑)
お互いに切磋琢磨し合い、頂点を目指す
――それでは最後に、「PMJL SEASON1」への意気込みをお願いします。
Critical Tomato:
それぞれ元のチームにあった良いところを集めて、皆で切磋琢磨して素晴らしいチームを作り上げていきたいです。優勝目指して頑張ります。
Felicia:
さまざまなチームから集まってきたメンバーが持つ、たくさんの戦術が凝縮されたチームなので、それをドーンとぶつけて1位を取りにいきます。
Tefutefu:
やるからには何でも1番がいいので、てっぺん目指して頑張りたいと思います。
BruR4:
僕たちの経歴では到底出場できる大会ではなかったと思うので、今回「PMJL SEASON1」に出場できるのは、僕たちを選んでくれた代表のおかげでもあります。代表のためにも、結果を出せるよう頑張ります。
Zussy:
圧倒的になります。
JUSTHIS:
頑張ります! 最善を尽くします。
Skylar:
リーダーとしてまだ未熟なので、これからチームの皆をまとめられる存在になっていきたいです。お互いに切磋琢磨し合って、「PMJL SEASON1」優勝を目指します。
――「BC SWELL」の皆さん、ありがとうございました!
取材・文:綾本ゆかり