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安定感を強みに、常に上位を狙う「SCARZ」チームインタビュー
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2021.03.16
「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」(以下、PMJL)に出場するチームや選手の魅力を伝える連載企画「BLUE ZONE」では、「PMJL SEASON1」に出場する全16チームへのインタビューを、順にお届けしていきます。
第12回は、「PMJL SEASON 0」GRAND FINALで総合11位となった「SCARZ」にインタビュー。今シーズンは、世界大会への出場経験を持つkouMel選手とDOGGY選手の2人をメンバーに迎え、新たな体制で「PMJL SEASON1」に挑みます。

世界大会への出場経験を持つ2人が新たに加入
――まず最初に、ゲーム内での役割や主な経歴を含めて、皆さんの自己紹介をお願いします。
Naoto:
リーダーのNaoto(ナオト)です。主にアタッカーをしています。「SCARZ」PUBG MOBILE部門で初期から活動し、「PMJC SEASON1」で優勝しました。その後、世界大会の「PUBG MOBILE Club Open 2019」と「PUBG MOBILE Star Challenge 2019」に出場しています。
kouMel:
kouMel (コウメル)です。主な役割はカバーやサポートです。主な実績としては、「DeToNator」のメンバーとして「PMJC SEASON2」で総合2位を獲得し、世界大会の「PUBG MOBILE Club Open 2019」Prelims(予選)に出場しました。
Mattun:
Mattun(マッツン)です。役割はオールラウンダーです。過去の公式大会では、すべてGRAND FINALに出場しています。
DOGGY:
DOGGY(ドギー)です。オーダーをしています。僕は「PUBG MOBILE Star Challenge 2018」で世界大会に出場しました。前シーズンの「PMJL SEASON 0」には、「SUPER NOVA」というチームで出場していました。
Favis:
Favis(ファビス)です。役割はオールラウンダーです。自分は今リザーブなので、すべての役割をやれるようにしています。「SCARZ」に加入してから、公式大会ではすべてGRAND FINALに進出しています。
――今シーズンから新たにkouMel選手とDOGGY選手が加入し、新体制となりました。2人が加入したきっかけを教えてください。
Naoto:
もともとkouMelはFavisと交流があり、DOGGYはMattunと交流があったので、その繋がりで一緒にプレイしてみて、それぞれ加入が決まりました。
Favis:
kouMelとは、自分が『PUBG MOBILE』を始めた当初からの知り合いで、その頃からセンスのあるプレイヤーだと感じていました。いつかチームを組みたいと考えていたので、kouMelが前のチームを抜けた時に、自分から積極的に声を掛けにいきました。
Mattun:
以前の「SCARZ」には、オーダーがいなかったんです。自分はサブオーダーのような役割が一番やりやすくて。DOGGYはオーダーができる選手で、僕は前に一緒に組んでいた時に彼から学んだことが多々あるので、考え方も近いだろうと思って、彼を強く推薦しました。
”攻め”のスタイルから、安定した”バランス”のチームへ
――DOGGY選手とkouMel選手の加入後、新体制のチームでの仕上がりはいかがですか?
Naoto:
DOGGYは周りがよく見えていて、オーダーとして的確な指示を出してくれるので、とてもやりやすいです。kouMelは、前線に出るアタッカーを1人にさせないように、しっかりと後ろからカバーをしてくれるプレイヤー。自分としてもすごく助かっていますし、チームとしても強みに繋がっていると思います。
Favis:
これまでの「SCARZ」が攻めだとしたら、今の「SCARZ」はバランス。安定性があって、順位の浮き沈みが少なく、常に上位を狙えるチームになりました。今シーズンのような長期のリーグでは、安定性がより重要になってくるので、そういった面ですごく良いチームだと思います。
――「SCARZ」のチームとしての強みは、どんなところにありますか?
Naoto:
やはり安定感だと思います。できるだけ0ポイントの試合をなくすことを心がけていて、ちゃんとそれができているのが強みの1つですね。それに加えて今シーズンは、欲しいポジションを積極的に取りに行けるように、ファイトの練習を重ねていて、自分たちの理想の形を作れるようになってきたと思います。
――それぞれ皆さんの得意なプレイスタイルや強みなどを教えてください。
Naoto:
自分が優れていると思うのは、ファイト面での動き。例えば、距離を取っている味方のところへ敵が一気に攻めてきた時でも、その場からどう射線を通すかを即座にイメージしてカバーに入るなど、そういった動きが得意です。
Mattun:
ファイト面に関しては、展開して敵を全滅に追い込む動きを得意としています。周囲の視界を取っている時に敵が攻めて来ても、味方が寄るまで倒されないようにする戦い方も得意です。
kouMel:
サポートなので前線で戦っている味方に合流することが多いのですが、常に味方が敵を倒しやすくなるような動きを意識しています。
DOGGY:
僕はかなり保守的なプレイヤーなので、チームが壊滅しないようにスモークで退路を作ったり、前に詰める際にも他から射線が通らないようにスモークを使ったりして、状況を整えてから戦闘することを意識しています。
Favis:
前にいる時はアタッカーとして、後ろにいる時はサポートとして、臨機応変に対応しています。あとは報告をする時に、声が通りやすいのも特徴だと思います。うるさすぎる時もありますけど(笑)。
前シーズンで得た経験と悔しい気持ちを糧に
――前シーズンの「PMJL SEASON 0」について、内容や結果を振り返っていかがですか?
Naoto:
「PMJL SEASON 0」ではGRAND FINALに出場しましたが、良い結果を残すことができず、とても悔しい思いをしました。それからは悔しい気持ちをバネに、個人の練習や動画の視聴など、『PUBG MOBILE』のために使う時間を今まで以上に増やしました。
kouMel:
前シーズンは「DeToNator」のリザーブとして出場したのですが、それまでの大会と比べて他チームのレベルが格段に上がっていると感じました。今シーズンは、もっとレベルが上がっていくと思うので、自身の力をさらに磨いて臨みたいです。
Mattun:
「PMJL SEASON 0」は、チームの成績は良くありませんでしたが、大会を通して自身の成長に繋がったと感じています。特に前シーズンは、できるだけミスがないように意識するあまり、それが裏目に出てしまい、積極的にいくべきところで攻めることができませんでした。課題を修正して、今シーズンに活かしたいと思います。
DOGGY:
前シーズンは「SUPER NOVA」として、SEMI FINAL総合17位という結果で、GRAND FINALに進出できませんでした。これまで何度も悔しい思いをしてきたので、「PMJL SEASON1」はこのメンバーで、優勝を狙って頑張っていきたいと思います。
Favis:
自分は前シーズン、マネージャーとして支える側にまわっていたのですが、選手たちの悔しい表情を見て、とても歯がゆい気持ちでした。今シーズンは、マネージャーではなくリザーブになるので、選手としても皆のことを支えられる、縁の下の力持ちなプレイヤーになりたいと思っています。
強さを知っているからこそ、ライバルは元チームメイト
――皆さんが意識しているチームや選手を教えてください。
Naoto:
チームとして最も意識しているのは、「FOR7」です。チーム全体でファイトが強く、スクリムでも最後まで生き残っていると、とんでもないキルポイントを抱えていることが多いので、一気に流れを持っていかれたら怖いなと。
その中でも注視しているプレイヤーは、Morizou(モリゾウ)選手です。前に自分たちが一緒にチームを組んでいた時にも、助けられていた部分が大きくて、ファイト時にチームを引っ張っていってくれる存在。「FOR7」は、彼についていく他のメンバーも、火力があって頭の切れる選手ばかりなので、意識しています。
kouMel:
「FOR7」は、すごく強いチームなので注目していますが、僕が前に所属していた「DeToNator」も意識しています。「DeToNator」の中でも、特に意識するのは18選手。かなり火力が高い選手で、僕としては仲が良い選手でもあるので、対面で戦うことがあったら、絶対に負けたくない相手です。
Mattun:
意識するチームは、僕も「FOR7」です。火力が高くて、倒される時は一気に壊滅させられてしまうので、そういった面ですごく注意しています。「FOR7」の中でも、個人的に最も意識しているのは、Yuraly1x(ユラリー)選手ですね。
DOGGY:
チームとしては、自分が前にいた「REJECT」を意識しています。ライバル選手は、全チームのオーダーですね。オーダーの選手は、全員それぞれに考えを持っているので、大会はその中で誰が最強のオーダーかを決める場でもあると思っています。最強のオーダーとメンバーがいるのが「SCARZ」だということを、見せつけたいと思います。
Favis:
自分は前までマネージャーとしての役割が多かったこともあり、意識するチームや選手は特にいません。
圧倒的な不利も覆せるのが『PUBG MOBILE』の魅力
――皆さんが『PUBG MOBILE』の面白いと思うポイントについて教えてください。
Naoto:
自分は普段CLASSICモードをプレイする時、1人でSQUADモードに入ることがあるのですが、1人で一気に4人の敵を倒すようなスーパープレイができると、その気持ち良さがこのゲームにハマった理由だなと感じます。
kouMel:
勝敗に絶対がないところですね。勝てないだろうと思う不利な状況も、返すことができればすごく盛り上がるし、このゲームの一番の醍醐味はそういう瞬間なんじゃないかなと思います。
Mattun:
使い慣れたスマホ端末で遊べて、どこでもプレイできるところが好きです。あとは、安全地帯などの不確定要素があって、状況に応じた対応力が求められるところが、個人的にはハマった要素です。
DOGGY:
SQUADモードで、ランダムにマッチングした人と遊べるところですね。知らない人と協力しながら一緒にドン勝を目指すのが、面白いなと思います。
Favis:
強くなって上を目指したいプレイヤーも、楽しく遊びたいライトなプレイヤーも、幅広い層の人が楽しめるゲームだなと。モバイルなので、どこでもどんな人でも遊べるところもいいなと思います。
良い結果を待つファンのためにも、狙うは優勝
――それでは最後に、「PMJL SEASON1」への意気込みをお願いします。
Naoto:
「PMJL SEASON1」は、優勝を勝ち取ります。ファンの皆さんには、しばらく良い結果をお見せできていませんが、今シーズンはしっかり総合1位を取って、皆さんと一緒に嬉し泣きができるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
kouMel:
今シーズンは長い期間の戦いになりますが、応援してくださっている方々に、結果で恩返しできたらと思います。
Mattun:
自分たちの精一杯の力で戦って、必ずこのメンバーで優勝したいと思います。応援よろしくお願いします。
DOGGY:
「SCARZ」が1番強いので、もちろん勝ちます。ただ、皆さんの応援があってこそのチームだと思うので、応援よろしくお願いします。
Favis:
しばらく悔しい結果が続いているので、今シーズンこそは必ず優勝して、世界大会への切符を手にするために全力で取り組みます。ファンの皆さんには、長い期間お待たせしてしまいましたが、素晴らしい結果を出せるメンバーだと思いますので、期待していてください。
――「SCARZ」の皆さん、ありがとうございました!
取材:RintoXD
文:綾本ゆかり